妻編~心配~

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おもむろに彼がしゃべりだす。 「よろしければ個人的にレッスンしたいのですがダメですか…」 !?… 返事に困ったが軽く頷いた。彼の顔が笑顔に変わったのに気づいた。 「今日は送りますよ。」 さすがに家まではマズいので駅までお願いする事にした。彼の車に乗り込むといい香りがした。 沈黙のまま駅に到着し、ありがとうございましたと挨拶した時である… 「本当に申し訳ありませんでした」 と言うと名刺を差し出しながら、「これ僕の連絡先です、何かあれば責任持ちますので言って下さい。」 私には必要のない物であったがバッグに入れた。 車を降りながら軽く会釈をし、家に向かった。
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