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翌日の朝。
犬夜叉一行は森の周辺にある4つの村へ情報を探るために、二手に分かれた。
この地の守り神を祀る祠がある森のことを知らない者は、誰もいなかった。
『よそ者との接触を好まない神様だと聞いているわ』
『十年に一度だけ眠りから覚め、豊作や商売繁盛など、様々な恵みを与えてくれる』
『その神様は、生前は人間だったらしいよ』
『どこかの城の殿様が妻に迎えたがるほどの美女だって聞いたが』
『裕福な家庭で育ったため、不自由な思いをしたことがなかったらしい。羨ましいよ』
『あまりの美しさに、人間ではないのではないかと騒ぎになったなぁ』
だがあまりにも評判過ぎて、情報が多すぎる。
ただひとつだけ共通しているのは、よそ者との接触を好まない、生前は人間だった、城の殿様が妻に迎えたがるほどの美女であったこと、裕福な家庭で生まれ育ったということだ。
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