3.飛び交う噂

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 翌日の朝。  犬夜叉一行は森の周辺にある4つの村へ情報を探るために、二手に分かれた。  この地の守り神を祀る祠がある森のことを知らない者は、誰もいなかった。 『よそ者との接触を好まない神様だと聞いているわ』 『十年に一度だけ眠りから覚め、豊作や商売繁盛など、様々な恵みを与えてくれる』 『その神様は、生前は人間だったらしいよ』 『どこかの城の殿様が妻に迎えたがるほどの美女だって聞いたが』 『裕福な家庭で育ったため、不自由な思いをしたことがなかったらしい。羨ましいよ』 『あまりの美しさに、人間ではないのではないかと騒ぎになったなぁ』  だがあまりにも評判過ぎて、情報が多すぎる。  ただひとつだけ共通しているのは、よそ者との接触を好まない、生前は人間だった、城の殿様が妻に迎えたがるほどの美女であったこと、裕福な家庭で生まれ育ったということだ。
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