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あの時、あの少女に渡された向日葵の髪飾りである。
「ここで売られていたのか!・・・」
ボクは一つ買う事にした。
「すみません!これ一つ下さい。」
「八百円です。」
ボクは驚いた。
「君は!!あの時の・・・」
そう68年前、ボクの前に現れた。
あの少女がボクの前に立っていたのだ。
「高橋和也さんですね。」
「はい・・・そうです・・・」
「これ、私の曾おばあちゃんから預かった手紙です。」
「はァ・・・」
「曾おばあちゃん、一年半前にここで、この向日葵の髪飾り見つけて買って帰って来たの。」
「はい!・・・それで・・・」
「家のタンスの中に大切にしまっていた古い同じ向日葵の髪飾りと比べていたは、色褪せていたけれど同じ物だったわ。」
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