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「言い過ぎたかな?」
優しい仁は、須賀の居た場所を見る。
珈琲を飲む敬太は、そんな仁に視線を合わせないまま、言った。
「別にいいんじゃないか?」
カップを机に戻し外を見た敬太は、背伸びをした。
「まぁ、なんにせよ、明日からは学生生活がまた始まる訳だな♪
また、ダラダラと楽しく学校行こうかねぇー
あっ、そうだ、そろそろお前は、実家に帰るんだろ?」
「………」
敬太と仁は、暫く目を合わせたままになる。
えっ?
「ええええ!!
何?その間、その白々しい感じ、お前まさか、帰んないの?
居座るつもり?確かにお前んち所有のアパートだけれども、冗談だよな?」
仁とは、一緒に住めと言われれば住めなくはないと思う。
しかし、コイツと一緒に住めば、あの幼なじみの連中が黙っていないだろう。
皆でいつまでも入り浸るに違いない。それは、非常に迷惑だ。
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