第2章 逃亡者

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そしてパネルをスライドさせながら調べ始めると、竜二に電話をかけた。 「竜二!そこ右だ。3ブロック進んで左!」 敬太の携帯電話のGPSを調べて場所を特定したようだが、勿論違法でありいわゆるハッキングってやつだ。 足の早い竜二は、指示通りに進むとすぐに敬太を視界にとらえた。 「いた!見つけたぞ!聡!!」 竜二の聡への確認の声に気がついた敬太は、振り返り、竜二の位置を確認すると、舌打ちした。 「チッ 聡?GPSかよ!」 竜二と持久走なんてごめんだ。あんな筋肉バカと長時間鬼ごっこする気はない。敬太は、慌てて携帯電話の電源をおとす。 その間に竜二との距離は、縮まるが,敬太が角を曲がり、少し遅れて竜二が曲がると足を止めた。 そこには誰も居なかった。 「ハッハッハッハッ……あれ?どこいった?」 ん? 目の前に公園が見える。 竜二は、ニヤリと笑うと、その公園の公衆トイレへ入っていく。
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