第1章(呼び出し)

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「マジ・・・でたくない・・・。」 敬太はタオルケットを再び被るが、電話はしつこく鳴り響く。 ♪♪♪♪ 「あぁ!!!!もう!!!」 敬太は、タオルケットをグチャグチャにしながら、諦めて起きる。 元々長く寝れる方ではない、寝付きも悪い敬太は、ついさっきやっと眠りについたばかりだった。 このまま再び寝ようとしても、眠れない事くらい分かっているのだが、最後まで抵抗したかった。 分かっていても、粘ってみたが、叶わない事であるとようやく認め、ベッドの上に正座する。 大きなため息をついて、携帯電話を手にとり、画面を見て眉間にシワを寄せると、通話ボタンを押した。 敬太は、ウルサイ!!と叫んでやりたい気持ちをこらえ疲れた感じで、声を出す。 「はぃ!こんにちは。」 その声は、勿論、相手を怒らせる。 「こんにちは…だと? お前は、今ドコで何をしている? まさかとは思うが、今起きたなどということは無かろうな……」
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