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歯を食いしばりながら言う五月女未来の顔が想像でき、思わず笑いそうに……いや身震いしそうにならなければならないのか?
「いえ!今起きました。すいません。」
悪びれる様子もなく機械的に答える敬太。
五月女がこんなに怒りをあらわにしているにも関わらず全くビビっていない。
「今起きただと!!
早く本部へ来い!!署長があと30分で来る事になった。」
へ~~署長がぁ?
さっきまでそっちで働いていたんだから、これ以上こき使わないで欲しいと頼もうか??
「ゲッ!!2時なハズじゃ?とりあえず切ります!!」
確かに後一時間弱で2時なのだが………俺、本当に何したっけ?!
ボーっとした顔で、そう考えた。
そもそも、署長がこんなバイトに何の用なんだ?
考えながら珈琲をいれ、ソファーに座った後、何の気なしに時計を見た。
13:45
そして数秒、彼はようやく自分の置かれた状況が掴めてきた、敬太が電話を切って3分弱……ヤッバ!間に合わない!
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