結成

4/12
前へ
/22ページ
次へ
「よし、じゃあ自己紹介しよーぜ!」 「でもあたしほとんどの人知ってる…」 未来より少し小さめの女子が言った。 「君、中里中学校でしょ?」 「そうだけど」 この町に中学校は2つしかない。そのうちの一つが未来の通っている中里中学校。 「あたしも中里!」 ちょっとやんちゃそうな女子が言った。 「中里中学校1年、守屋由美香です!」 やんちゃそうな女の子…由美香は自分から自己紹介をした。元気はいいみたいだ。 「俺は中里の2年、相沢未来!よろしく!」 その部屋はシーンとしていた。 「…なんか反応してくれよっ」 小さくツッコミをいれる。 「無視されてやーんの!」 由美香が未来を指差し大笑いする。 「な、うっせぇ!い、いいから自己紹介しろっ、お前!」 未来は自分とあまり背丈の変わらなさそうな男子を指差した。 「あ、俺は白岩中学校2年の井坂恵。よろしく。」 爽やかな笑顔で恵は挨拶をする。 ちなみに白岩中学校はこの町にあるもう一つの中学校だ。 「よし次、そこの女子!」 「あたしは白岩の1年、大嶺瞳。よろしくね?」 一番小さな女の子…瞳はスマイルで挨拶をした。きっと笑顔がチャームポイントだったのだろう。 「あとは順番に!」 「あたしは白岩中2年、真夏島優奈。」 「…俺は白岩3年の真夏島拓真。」 背の高めな男子…拓真と未来より少し小さめの女子…優奈は兄妹みたいだ。雰囲気も似ている。 「あ、あたしは中里中学校3年の須賀之佐奈…よろしくね?」 佐奈は見たところとても大人しくまさに女の子って感じだった。 「り、李玖君…自己紹介しよ?」 「…中里3年竜崎李玖」 李玖はこの中で一番小さくとても3年には見えなかった。 「中里?俺見たことねえよ」 「うん、僕もないから」 未来と李玖はお互いをまったく知らないみたいだ。 「あの、相沢君。」 「ん?」 恵が何かを考えているかのような顔をして話しかけた。 「提案があるんだけど」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加