剣-ツルギ-

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『緋炎(ヒエン)』は炎を操り、すべてを…燃やす。 『蒼氷(ソウヒ)』は水氷を操り、すべてを凍てつかせる。 今年の王子は双子であった。 双子の名は…『蒼夜(ソウヤ)』と『緋夕(ヒユウ)』と言う。 兄は『蒼夜』、弟は『緋夕』である。 代々受け継がれて来た名剣、『蒼氷』は『蒼夜』に。 『緋炎』は『緋夕』に、2人が二十歳になった時に渡すことになった。 二十年の月日が経った。 双子の彼らは二十歳になり、それぞれ『緋炎・蒼氷』を受け継ぐ。 のちに彼らは、敵国に攻め入られる。 その時手にし、戦った『蒼氷』の使い手、『蒼夜』と… 背中合わせで『緋炎』を使って戦った『緋夕』は、後に国を守る『守護神』となる。 『蒼夜』は見事『蒼氷』を操り、敵を凍てつくした。 『緋夕』もまた『緋炎』を使い、火を操り、見事に敵を燃やした。 双子もまた、二刀流の剣を使い、国を守ったことから… 早秋(ソウシュウ)国の剣と呼ばれることになる。 二人の剣捌きはまるで、剣の舞だったと言い伝えられることになるとは… 彼らは思わなかったでしょう。 二つで一つの対となる… 剣-ツルギ- ~END~
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