コーヒーとキス

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「ねぇ、キスしようか。」 顔を近づけてキスをねだる。 あたしがキスをねだったらいつも純一さんは一瞬戸惑う。 学生との恋愛を悔いているのか、それとも自分の領域に踏み込まれまいと警戒しているのか。 皺が多い眉間にさらに皺が寄る。 純一さんが戸惑っている間に、あたしは触れたくなって、マグカップに口付けられていた唇を奪った。 キスした唇からはタバコとコーヒーの匂いがした。
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