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次の日の朝、目が覚めていつもの通りに台所へ向かう。が、彼女の姿は何処にもなく一瞬焦った。
昨夜のことで怒って出ていったかと思い、急いで捜しに出ようとドアを開けた。
彼女はドアの前に立っていた。その姿を上から下へと見る。
「何処へ行っていたんだ?両手、土で汚れているけど。」
「死んじゃったみぃのお墓作ってたの、もう済んだからご飯食べようね。」
「………うん。」
そう、彼女はまだ微かに命の炎がついていた仔猫を一晩中、看病していたのだ。
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