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「何も泣くことないだろう。たかが猫一匹ぐらいで。」
「ごちそうさま……」
そういって彼女は風呂へ向かった。気まずい雰囲気のまま僕は彼女の後姿を目で追った。
テーブルにはほとんど口をつけていないご飯が徐々に冷えていっている。
お風呂から上がった彼女はそのまま寝床に就き、そのまま眠ってしまった。
さっきはあんな風に思ったが、僕は彼女のことを愛している。彼女の寝息が聞こえる頃、側に寄って寝顔を見る。
綺麗な寝顔だ…僕にとって生活に必要なのは彼女だけなのだ。
彼女さえいれば他に何も……
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