5人が本棚に入れています
本棚に追加
「あなた・・・私と過ごした事、ほとんど憶えてないよね。」
「いや・・・たまたま忘れているだけさ。」
彼女との記憶・・・忘れるはずがない。しかし、付き合い始めて、ここに来た記憶はない。それに僕はここには初めて来たのだから。
「あのさぁ、僕はここに来たの初めてなんだけど、君は他の人ときた記憶じゃないのかな?」
「他の人って・・・どういう意味?」
「えっ・・・家族とか他のおと・・・いや、友達とか。」
「疑っているんだ、私のこと。」
それっきり、家に帰りつくまで彼女は一言も話そうとはしなかった。
最初のコメントを投稿しよう!