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あれは今から10年前の、二月のことだった。
短大二年生だった私、杉田詩織は、
親友の千葉ミドリと
短大生活の遊び納め!と称して
夜な夜な街へ繰り出していた。
二人ともお酒が大好きだった。
卒業後、私は地元・福島への就職が決まっていて
ミドリも地元・岩手へ戻ることになっていたため
一緒に過ごせる
残り少ない学生生活、夜の仙台を満喫しようという魂胆、いや目的だった。
毎日毎日が楽しかった。
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