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―んっ・・・眩しい
真っ白な、それでいて真っ黒な視界の中、暖かい陽射しが顔に当たっているのがわかる。
―朝・・・だよね?
ふと頬に陽射しとは別の温かさが伝わる
手を当ててみると自分はポロポロと大粒の涙を流していた。
―こんな私に今日があったなんて・・・
(また、明日ね)
約束・・・守れたんだ・・・よかっ――
彼女の濡れた目は一点を凝視して止まった。それは、自分が落としたであろうクマの目覚まし時計の短い針であった。
―ウ・・・ソ・・・!?
しかし残酷にも短針は9と10の間に存在する。まぁ、つまるところ―――
「学校遅刻しちゃ~~~うっ!?」
なのであった。
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