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急いで着替えて学校に行かなきゃ!
当然朝食なんて口にする暇などなく直ぐに家を出た。
幸い自分が住んでいる所は学校から歩いて5分程しか離れていない。走れば・・・もうアウトだけどね。
自分は今、息を切らしながら学校に向かっている。
こんな感覚は信じられなかった・・・二度とないものだと思っていたから。
―――だから、今回の、今回だけは絶対・・・失いたくないよ
それでも、君というヒカリを見つけたのに拭いきれないドロドロしたものが時々自分の中で蠢いている気がしてならない・・・
――マタ、アレガデテクルノ?
――マタ、ヒカリヲウシナウノ?
―――マタ、タクサンノ
・・・アレガ・・・ア・アレ・ガ・・・レガ・アレガ―――
そんなあのドロドロの渦に巻き込まれていた私を現実に帰したのは・・・
車のクラクションと・・・クラクションを鳴らした目の前のトラックだった―――
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