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「はぁ――」
深く溜め息を吐く。時刻は丑三つ時、最近の寝不足を考慮して布団に入ったのは11時、早く布団に入りすぎて約一時間ぐだぐだと過ごした筈だから、
「…二時間」
頭を掻き毟りながら呟く。これでも寝られた方、か。
起こしていた身体をベッドに預ける。ぼふん、と情けない音が上がった。
目を閉じたまま思案する。
仰向けがいけないのかと思い、寝返りを打たない様にした上で横向に寝てみたり、疲れるけど座って寝てみたりもした。
しかし、前者はいつの間にか仰向けに寝ており、後者は膝に乗る様に。つまりさほど変わらなかった。
「(何なんかなぁ)」
不可思議な現象。恨まれる由縁も無い、と信じたいのだが。
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