V.D

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ポン、と俯いていた頭に優しい感覚。 「ありがとな」 二三度撫でられる。温かい温度がゆっくりと伝わる。 「――おん」 伝われば良いと思っていたのは事実だし、素直に受け止めよう。 「でも、よう分かったな?」 気になって、目だけ上げて徳井に問いた。 「なめんなや。何回福の料理食っとる思とんねん」 屈託の無い笑顔を向けられ、更に顔が赤くなったのが自分でも分かる。 「(あぁ、転がされとる…)」 その状態が嫌では無いことを認めたくなくて、酒と一緒に飲み下した。 「あ、でもチョコレートプレイには付き合うてな」 「ぶっ」 徳井の為だったら快諾しそう、なんて死んでも認めない。 .
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