16人が本棚に入れています
本棚に追加
熱い…熱い熱い。
血液が集中し、膨張したモノをさすりながら妄想をやめられない。
これはきっと神が僕に与えた試練なのだ。
深く黒い夜空。
仄かな灯りを地に落とす月。
黒く黒い僕の瞳と酷似したこの夜空は僕を闇に溶かすだろう。
見えるかい?
僕はこんなにも…黒いんだ。
叔父が事件を犯してから僕は囚われた。
毎夜妄想に耽り、本当の僕の手を探り当てたんだ。
感化された?
馬鹿な。
僕は完璧だ。
あんなヘマはしない。
捕まる事もそうだが、そうじゃない。
確実に連れて逝ってあげられるんだ。
抵抗もされない。
それが出来るのは、選ばれた僕だけなのだよ。
最初のコメントを投稿しよう!