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「うん…バツイチなんだ…」
アヤは暗い顔になった。
俺はアヤの肩に手を乗せて笑顔で言った。
「俺もだよ!」
「そうなの!?チョー偶然じゃない?」
「ねっ、偶然だよね」
俺とアヤは共通点を見つけたことから急激に近づき、お互いの過去のことを話した。
アヤの色んなことを知った。
いじめられていた過去があること。
旦那の暴力に悩まされていたこと。
借金を返すためだけだった結婚生活。
そしてその後、何かを変えたくて上京して来たのだった。
俺にはアヤが自分と何か重なるものがあった。
そんな全てを含めて、俺はアヤという女性に惹かれていた。
そして俺の中にあった離婚の傷など、もうとっくに忘れていた。
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