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「…………どうしたの?」
「うわっ!」
ビックリした!マジ、ビックリしたぞ!おい!
いきなり声を掛けられたせいもあるが、洗面所の鏡に女の影がぼや〰っと映ってたら怖いだろーが!
つーか……この展開ヤバくね?
「……帰るの?」
ほらキタよ。お決まりの台詞が。
「帰るよ、ヤることヤったし」
とか言えねーじゃん!
チッ、仕方ねー。アレやるか……
俺は洗面所のドアに張りついている女の側に行き、身体を包み込む様にそっと抱きしめた。
「……ごめんね、起こしちゃった……?」
女の耳元で、優しく甘く囁く。
……自分で言ってて背筋が凍る位サムイ。
けど、我慢だ。我慢。頑張れ俺。
「ううん、大丈夫……」
うん、大丈夫じゃないのは俺だ。
君じゃない。
それと、何気なく身体を擦り寄せてくるなぁ!
俺のロンギヌスの槍が反応するっつーの。
スミマセン。
エノキ茸です。
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