関口くんの日常

14/16
前へ
/16ページ
次へ
    「…………どうしたの?」     「うわっ!」     ビックリした!マジ、ビックリしたぞ!おい! いきなり声を掛けられたせいもあるが、洗面所の鏡に女の影がぼや〰っと映ってたら怖いだろーが! つーか……この展開ヤバくね?     「……帰るの?」     ほらキタよ。お決まりの台詞が。 「帰るよ、ヤることヤったし」 とか言えねーじゃん! チッ、仕方ねー。アレやるか…… 俺は洗面所のドアに張りついている女の側に行き、身体を包み込む様にそっと抱きしめた。     「……ごめんね、起こしちゃった……?」     女の耳元で、優しく甘く囁く。 ……自分で言ってて背筋が凍る位サムイ。 けど、我慢だ。我慢。頑張れ俺。     「ううん、大丈夫……」     うん、大丈夫じゃないのは俺だ。 君じゃない。 それと、何気なく身体を擦り寄せてくるなぁ! 俺のロンギヌスの槍が反応するっつーの。         スミマセン。 エノキ茸です。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

259人が本棚に入れています
本棚に追加