関口くんの日常

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    「良く言えました。ご褒美あげなきゃね」     俺は浮かしていた女の腰を勢い良く一気に下に降ろした。     「あ━━━━━━ッ……凄ッ」     煩い。 早く動けよ。 感想はいらねぇ。     「……早く動いて?俺を気持ち良くさせて?」     甘い甘い声で女を誘う。 ついでに瞳に力を込めて、女の顔を愛おしげに見つめてやる。     「……あんまり、見ないで……」     これもお決まりの台詞だな。 ってコトは見ろってコトだょな。     「綺麗だからいーじゃん」     ……言ってて歯が浮く。     「……本当?」     嘘。でもそんなコトは言わないよ?俺って優しいから。     「本当だよ……だから早く動いて?俺、待ちきれないよ」     その台詞が今回の決め手だった。 思惑通り、女は俺の上で腰を振り派手に哭く。
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