12人が本棚に入れています
本棚に追加
〓絵本読み聞かせ〓
娘は本が大好きだ。
分厚い小説も数日間で読んでしまう。
マンガも好きだし…占いの本も好き。
というのも娘が生まれたばかりの時には、時間的にも余裕があり暇があっては、絵本の読み聞かせをしてあげていたからだと思う。
そんな《読み聞かせ》の最中にそれは起こった。
娘が3歳くらいの時…
新しくもらった絵本を読んで聞かせている時だった。
お話は お馴染みの日本昔話【ももたろう】
娘にとっては初めて聞く物語かもしれないが、私にしてみれば読まなくても話せる位のオーソドックスさ。
まぁ…軽くいきますか…
「じゃあ、【ももたろう】始まり始まりぃ❗昔むかし、あるところに…」
と読み始めた途端、娘が早々に話を遮った。
「むかしってどれ位昔?あるところって何処?」
へっ?❗え~っと…
「ずっと昔だよ。人が着物を着てた位、昔だね。場所はお母さんよくわかんないけど、たぶん岡山県って所だと思うよ。いい?」
娘は少し考えて
「わかった~❗」
と答えた。
今までこんな事なかったのに…
「おじいさんとおばあさんがいました。」
娘を見る。
納得している様子…
よしよし…続けよう。
「おじいさんは山へ芝刈りに…」
娘の目がキラ~ン と輝く。「芝刈りってな~に?」
グッ…そうだよな…
「芝っていう草を鎌っていう包丁みたいなもので切ってたんだろうね。おじいさん働き者だから…」
私は全く知り得ないお爺さんの性格にまで話を及ばせ、娘を納得させ様と試みた。
「ふ~ん。それがお仕事なの?」
それが仕事?仕事なのか?
自分ちの庭の芝なら未だしも、山の芝刈って何してんだ、爺さん…
最悪、畑耕せよ。
はっ❗いけない、いけない…
「そうだよ、おじいさんの毎日の日課だよ。次…いくよ。
おばあさんは川へ洗濯へ…」
「えーっ‼」
娘が目を丸くして奇声を上げた。
そうなんだよ。
この流れだとそうなるよね。
川で洗濯って…ハァ…
娘は続けた。
「川で洗濯したら…洋服汚れちゃうよね?またお家で洗い直さないとだね~」
「これは昔の話だからね…川も今より綺麗だし、お家に帰っても水道も洗濯機も無いんだよね。不便な世の中だったんだね。」
これ…いつ終わるのかな…
でもちょっと面白いから続けてみるか。
最初のコメントを投稿しよう!