19XX年 07月20日 快晴

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  (´・ω・`)「…暑い。」     洞窟を拠点にしてるとはいえ、木々の隙間から容赦なく降り注ぐ夏の日差しと熱帯地方特有のジメッとした空気が、着実に我々の体力を奪っていた   今頃、我が祖国では夜が訪れる頃であろうか   夏とはいえここより北に位置する我が祖国の方が、我々のいるこの島よりは確実に気温が低い事だろう   羨ましいな…と、少しだけの間、涼しげな祖国の町並みを思い出す     (´・ω・`)「………。」     腰に括りつけていた水筒を軽く振ってみる     …チャポンッ   (´・ω・`)「…水が、足りなくなりそうだね…。」     足りないのは水だけでは無かったが、誰一人としてその事には触れなかった   わかりきっていたからだ   もう誰も助けに来てはくれないという事を  
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