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「ねぇシュウ、一体何があったの? どうして魔王城に行くの? レオンさんが言ってた事と何か関係あるの?」
「レオンが何か言ってたのか?」
シュウは手を止め私を見た。
「私に謝ってたって……私を守れとも……」
「クソッ! レオンの奴……っ!」
「シュウ!? 亡くなった人に失礼じゃない!」
するとシュウは私を引き寄せ、強く抱き締めた。
「お前は俺が守る。必ず……!」
「シュウ……? 話が全く見えないよ!?」
「……道すがら教えるから、お前も早く支度しろ」
シュウの腕から解放された私は、とりあえず旅の支度を整え、再びバイクに乗り飛行場へと向かった。
飛行場のプライベート格納庫では、パイロが飛行船の前で手を振っていた。
「パイロまで……?」
「よっ、人手は多い方がいいからな」
私達は飛行船に乗り込み、一路魔王城へと向かった。
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