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ぐぅ~……ぐるっ。
「おかしいな、腹一杯食った筈なんだが……」
「……物理的には満たされません」
「まだ店やってるよな、何か食いに行くか……」
「私サリーナさんのお店がいいっ!」
「却下」
「絶対サリーナさんのお店! シュウだってこないだお仕事少し手伝って貰ったって言ってたじゃない! お礼しなきゃ」
「…………」
「決まり! ね?」
ベッドの中で、こんな会話をしながら、私は起き上がって支度を始めた。
ホントはシュウに何か作って上げたかったけど、サリーナさんにも会ってないし、丁度いい機会だ。
シュウは渋々といった感じで支度を始めた。
だって……。
他の店だとウェイトレスさんがシュウに色目使うし、シュウは私の反応を面白がるから楽しくないっ。
その点サリーナさんのお店なら確実に美味しいし、私が楽しめる。
そう、立場が逆転するのだ……ふふふ……。
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