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「あらあっ! シュウにサクラちゃん! 久し振りぃ!」
「こんばんは、サリーナさん。ご飯食べに来ました」
「いいわよぉ? 二人の為なら特別に作っちゃう!」
サリーナさんのお店はオカマバー。
通常は食事なんて出来ないけど、昔からよくシュウの為にお店で作ってくれていたらしい。
愛を感じるなぁ……。
「きゃあんっ! シュウちゃんよおっ! 久し振り!」
「ホントにっ!? いやぁん、いつ見てもいいオトコねぇ!」
私はこの事態を予測して、ボックス席の端に座る。
群がるようにシュウの周りに集まるオカマさん達。
シュウはドン引きだ。
そんなシュウを置き去りにして、私はカウンターに座るTシャツにジーンズと言うラフな恰好の筋肉質な男性に声を掛ける。
「こんばんは、レオンさん」
「あらあ、サクラちゃん話し相手してくれるの?」
「シュウは彼女達に譲りました」
「ふふっ、サクラちゃんも意地悪ねぇ」
「いつも虐められてるから仕返しです」
「ベッドの中で?」
「……イロイロですっ!」
「うふふ、正直ねぇ」
彼は見た目も恰好も男性だが、お姐言葉を使うゲイさんだ。
そして、Aランクハンターだ。
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