日常

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レオンさんはカワイイ系が好みなので、シュウには興味ないみたい。 シュウに群がる人のうちの一人が彼女らしいが、特に気にしてないのはなぜだろう。 「……ねぇサクラちゃん、あなた……魔族と妖精の間に産まれたのよね……?」 「え? まぁ……そうですよ?」 「実は私、人間と魔族の間に産まれたの」 「レオンさんも?」 「ええ……。ところであの話、シュウから聞いた?」 「何をですか?」 「……ううん、聞いてないならいいわ」 「えーっ!? 気になるじゃないですか!」 そうは言ったものの、レオンさんの表情は不安そうで、淋しそうで、とてもそれ以上聞けなかった。 「はい! 出来たわよ!」 タイミングがいいのか悪いのか、サリーナさんがいい匂いを振り撒きながら、夕食を持って来てくれた。 私はもみくちゃにされているシュウを救出し、カウンターに連れてきた。 盛大なため息を吐いたシュウは私を横目でギロリと睨み、耳元でこう囁いた。 「……帰ったら、お仕置きな……?」 お仕置きっ!? 「……なんで? 私何もしてないけど……?」 「獣の檻に投げ込んだ」
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