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「お~い」
声が聞こえる。
それで確信する。
「亮ー!」
「奈美ー!」
顔が見える。
近づけばよりそれを確信する。
「久しぶり」
「おう、久しぶり」
変わっている。
でも、変わってない。
「やっぱ焼けてるねぇ」
「そりゃ、こんだけ暑けりゃなぁ……」
うんざりしたように帽子のつばをいじる亮。
「お前は白いなぁ…」
「気ぃ使ってますから」
少し自慢げな奈美。
「だったら帽子のひとつでもかぶって来いっての」
「んっ」
自分の帽子を、奈美にかぶせる亮。
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