37人が本棚に入れています
本棚に追加
時にE.A暦1221年。
人間と精霊人。二つの種族は共存をし、平和を歩んでいるかに思えた。しかし軍事大国、ガレギアス帝国が、アシリオ共和国に突如、侵攻を開始し後に精霊大戦と呼ばれる、世界を戦争に巻き込んだ戦いが起きる。
開戦から二カ月余りが過ぎ、未だ、終わりが見えては来なかった…。
アシリオ共和国の南西に位置する村、カルニ。
二つの大国が戦争を始めて二カ月。
この村はまだ戦火には巻き込まれず平穏の日々を送っていた 。
「なあ今日は何する?」
話かけて来たのは幼なじみの友達、カシル。
「何するって、今は戦時中だぞ?少しは大人しくしてろよ」
話しかけられたのは、マグナ・アールヴィングという少年で、今年18歳になる少年だ。
「戦時中たってあまりピンとこないし」
このカルニは、首都ナルティアから離れてるから確かに、ピンとこないでいた。
飛行挺もめったに、見かけないため、とてもこの国が戦争をしているとは思えない。
ただ食料の値が上がったり、入手がしずらくなったのは、感じる出来事ではあった。
「あーあ、何か面白い事ないかなぁ」
と平凡な毎日に、飽き飽きしつつも、どこかへ行ってしまった。
「ったく、いい加減仕事の一つや二つは真面目にやれっての」
と、溜息混じりに言いつつも、マグナは村の人に頼まれた、ナキアルの実を、取りに森へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!