◆序章◆

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  木々が 鬱蒼と生い茂る森。 何重にも 重なり合う葉のせいで 陽光は遮られ。 昼間であるにもかかわらず 混沌とした恐怖を生み出す。 そこで 真璃亜は 目を覚ました。 「ここ…どこ…?」 眠りに落ちる前の記憶には 普段となんら変わりない街並み。 退屈な授業を終え 夕暮れの街を ぼんやり歩いていたはず。 記憶はそこで途切れ 今はまったく違う風景の中 ただ 呆然としていた。  
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