◆四章◆

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  …ジャラリ。 真璃亜の両手に 何重にも巻かれた鎖が 鈍い音を立てる。 再び服を脱がされ 生まれたままの姿になっても それを隠す術はない。 「ねぇ… どうしたら ずっと一緒にいてくれる…?」 真璃亜に触れたくても 長い爪が邪魔して もどかしそうなライルが呟く。 「ライル… お願い…こんな事しないで。 貴方と私は 住む世界が違うの… …わかって?」 幼子を諭すように 真璃亜が優しく言うも。 「わからない。 マリアは 確かにここにいる。 ずっとここにいて…」  
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