◆五章◆

2/6
前へ
/48ページ
次へ
  真璃亜が目を覚ますと 朝になったらしく 窓から陽光が差し込んでいて。 全身が露わになっている事と 昨夜の恥ずかしい事態に 顔が火照るのを感じた。 波打つシーツを 手繰り寄せようと 腕を動かすが ジャラリという音に 拘束されていた事を思い出し。 「マリア…起きたの?」 姿の見えなかった ライルの声がして ビクンと身を震わす。 ドアの方へ顔を向けると 柔らかい笑みを浮かべ ライルが立っていて。 その姿には 昨夜見た翼も角も 消えてなくなっていた。  
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加