◆序章◆

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  ───パキリ。 不意に聞こえた音に 僅かに身を震わせ 恐る恐る 音がした方向に目を向ける。 そこには。 端正な顔立ちの人物が 驚いた表情で佇んでいた。 漆黒の長い髪を 緩く編んで横に下ろし 髪とは質感の違う 艶のない黒い布を 着ている と言うか巻き付けている。 まるで 闇を纏っているようだった。  
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