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そうして
自分の手で
朝ごはんを食べ終え
満面の笑みで真璃亜が言う。
「おいしかった…
ごちそうさま」
そんな真璃亜に
ライルも
満足そうに微笑み
頷いた。
「あの…ね…
喉が渇いたから
昨日のお茶が飲みたいな…」
真璃亜が
遠慮がちに
上目遣いで言えば。
すっかり上機嫌のライルは
すぐさま厨房へ向かって。
いそいそと
お茶を淹れて戻る。
が、そこには
真璃亜の姿は無かった。
「マ…リア…?」
運んで来たお茶は
カップごと床に落ち
ライルの足元に広がって。
それを合図に
ライルの背中の翼が
バサリと音を立てて羽ばたいた。
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