◆五章◆

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  そうして 自分の手で 朝ごはんを食べ終え 満面の笑みで真璃亜が言う。 「おいしかった… ごちそうさま」 そんな真璃亜に ライルも 満足そうに微笑み 頷いた。 「あの…ね… 喉が渇いたから 昨日のお茶が飲みたいな…」 真璃亜が 遠慮がちに 上目遣いで言えば。 すっかり上機嫌のライルは すぐさま厨房へ向かって。 いそいそと お茶を淹れて戻る。 が、そこには 真璃亜の姿は無かった。 「マ…リア…?」 運んで来たお茶は カップごと床に落ち ライルの足元に広がって。 それを合図に ライルの背中の翼が バサリと音を立てて羽ばたいた。  
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