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「どうして…?
帰って来れた…の…?」
茫然とする
真璃亜の肩を叩き
母親が告げる。
「何寝ぼけてんの?
もう晩御飯だから
早く制服から着替えて
降りてらっしゃい」
言われて
自分の身体を見れば
制服を着ている。
ついさっきまで
裸だったはずなのに。
真璃亜は
足元にあった鞄から
携帯を取り出し開く。
その日付は
あの世界に迷い込んだ日で。
「夢…だった…の…?」
その問いに
答える者はいない。
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