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鼻歌混じりに髪を乾かし
真璃亜は
ベッドに入る。
そして
僅かな時間で
眠りへと落ちていった。
─────…
ふと
息苦しさに目を覚ます。
まだ夜中らしく
辺りは闇に包まれていて。
「マリア…」
ぼんやりした頭が
一気に冴える。
ゆっくり
視線を下に移すと
息苦しさの原因が。
微笑みを浮かべたライルが
上から覆い被さっていた。
「……………っ!!」
叫ぼうとした唇は
ライルのそれで塞がれて。
僅かに唇を離し
ライルが囁く。
「探したよマリア…
一緒に帰ろ…。
もう…
一人は嫌なんだ…」
再び
唇が繋がると同時に
真璃亜は
意識を手離した。
《終》
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