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銀の燭台の
僅かな灯りが
広すぎる部屋を
照らし出している。
『森には
獣がいて危ないから
僕の家に行こう』
そんな
ライルの提案に
自分の状況もわからず
他に頼る者もなく
心細い真璃亜が頷いて。
嬉しそうな笑みを浮かべ
ライルは
真璃亜を抱き上げた。
突然のお姫様だっこに
顔を真っ赤に染め
抗議の声を上げると
少し寂しそうな顔のライルが
真璃亜を下ろして。
二人並んで
薄暗い森を歩き
たどり着いた先は
家と呼ぶには大きすぎる
森に囲まれた城だった。
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