~ 出会い ~

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「あゴメン 君…傘持ってないの?」 「はい」 「俺も…そこでしばらく様子みない?」 俺は喫茶店を指さす 「え…あの…」 「ほら走るよ」 俺は彼女を抱えるように走った。 「さてと」 俺は2人分の席を探す。 「ここでいいかな?」 振り向くと彼女は入り口に立ったままだった。 俺は彼女のもとに 「ゴメン、強引だっなたかな」 「ううん、そんなことは…ちょっとだけ」 彼女は笑った その時俺は彼女の持つ杖に気がついた 「もしかして君…目が」 言葉をさえぎるように 「はい、私」 「とにかく座ろうか」 俺は彼女の手を引き席に連れて行く 席につく2人 何を話したのか覚えていない 彼女の目が見えないこと 名前が水無月 里奈だと言うことだけ それと笑顔… 頭に残るのはそれだけ… 俺達はお互いに何かを感じたのか、別れぎわに次に会う約束を決めていた…
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