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雪が静かに降っている。
空は重い雲に包まれ、冷たい空気が支配する。
「おいっ!ハクっ!ちょっと待てよっ!」
木の一本もない…
どこまでも続く雪の中を二人の少年が歩いていた。
「何だよ。早くしろよな、ゼノル…。」
ハクは呆れた顔で、遅れて歩く親友を見る。
「早くしろと言われても…。」
雪に足をとられて先に進むのがやっと。
ゼノルは息を切らしながら、何とかハクに追い付く。
「お前……元気すぎ…」
疲れ切った様子でハクの肩に手を置く。
「そう?普通だと思うけど?」
ハクから、けろっとした返事が帰って来た。
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