第一話

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  「普通っ!? どこがだよっ!!」 ゼノルはビシッとハクを指差す。 「へっ?」 こんな雪の中 ゼノルは厚着の完全防備。 一方、ハクは首まで隠れるマントは着ているものの 下に目を向ければ… 雪景色に似合わぬ見事な短パン。 「見てるこっちが寒くなるっつーのっ。」 ハクの顔面スレスレでストップのパンチ一発。 「じゃあ…見なきゃいいじゃん。」 「嫌でも目につくわっ!」 ――ゴツンっ 「痛っ!」 止めてたパンチはハクの額にヒット。 「立ち止まってたら…余計寒いっ! さっさと行くぞ。」 ゼノルは一人ずかずか足跡のない雪の中へ進んで行く。 「りょ~かいっ♪」 ニカっと笑い、ハクもその後に続く。  
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