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世界の名は「リーフズランド」
黒い雲に覆われた、冬の世界。
冷たい風が吹き荒れ、昼でもどんよりと暗い。
「うひょ~。結構登ったなぁ~。」
ハクは振り返り、来た道を眺める。
雪のせいで見えにくいが、山のふもとに、地面から突き出た煙突のようなものが見える。
「お前は、いつも呑気なやつだな…。」
やれやれと言った顔で、ハクに追い付くゼノル。
「そう??」
自覚はないようだ。
「呑気も呑気…。とんだ呑気だよ。」
ゼノルはため息混じりに言う。
「まぁ、いいじゃん♪問題ないんだし~。」
全く悪気のない笑顔を親友に向け、くるっと回転してみせた。
「やれやれ…」
返す言葉が見つからない。
ただただ呆れるばかりだ。
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