第一話

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  二人はしばらくの間言葉少なく雪山を登った。 何度かハクは立ち止まり、その都度下からゼノルが息を切らして上がってくる。 「お前の体力異常だな。」 「そんな事ないよ。ゼノルが運動不足なだけじゃないか?」 そんな会話が数回繰り返され、 そして、山の頂上近くに達した時二人の足は止まった。 「おいっ!ハクっ!…これ…。」 今までとは違う緊張した声でゼノルが叫ぶ。 足元、いや、雪山の地面全体がうっすらと光っている。 青白い不思議な光で。  
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