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二人はしばらくの間言葉少なく雪山を登った。
何度かハクは立ち止まり、その都度下からゼノルが息を切らして上がってくる。
「お前の体力異常だな。」
「そんな事ないよ。ゼノルが運動不足なだけじゃないか?」
そんな会話が数回繰り返され、
そして、山の頂上近くに達した時二人の足は止まった。
「おいっ!ハクっ!…これ…。」
今までとは違う緊張した声でゼノルが叫ぶ。
足元、いや、雪山の地面全体がうっすらと光っている。
青白い不思議な光で。
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