本が示すモノ 【解決編】

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増田警部は、力強く頷き、待合室として使っている部屋の方へ、小走りで行った。 ほどなくして、犯人が増田警部の隣に付いて、歩いてきた。 何やらソワソワしているようだ。 時計もチラチラみている。 予定があるのだろう。 しかし、そんな事はもう関係ない。 犯人は、人を一人殺しているのだ。 それは、絶対に許されてはいけない事。 犯行後、いくら悔いたとしてもその罪は一生消える事はない。 犯人はもう、この罪から逃れる事はできないのである。 准は、犯人の動揺した目を見据えながら、増田警部の後に付いて、部屋に入っていった。
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