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サキが帰ってから、ここに居たくなくなり会計を済ましてお店を出た。
「サキめ~、自分の頼んだ分払えっての」
ブツブツ言っていると誰かにぶつかって尻餅ついた。
「いたっ…ちょっと、」
「ごめん大丈夫?」
そう言って手を差し伸べてくれたのは、優しそうな男の人。
何このシチュエーション!?
まるで、少女漫画みたい。
なんて考えていると、男の人はなかなか手を出さない私に、少しずつ焦りだした。
「えっ、もしかして怪我でもした!?あ、えと、救急車呼ぶ?」
「え……いや、へ、平気です!じ、自分で立てます!」
私はへらっと笑って立って見せた。
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