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「よかった~。あ、いけね!さっきはほんとごめん、じゃ俺はこれで」
「あ、はい…」
風のように去っていくその人に、なぜが胸がすごくドキドキした。
何だろうこの気持ち。
─────
家に帰って、自分の部屋に直行する。
何かお母さんに言われたけど、気にしない。
今気になるのはこの想い。
私は携帯のアドレス帳からある人物に電話をかけた。
トゥルルルル
電子音が切れ相手が言葉を発するより早く私は喋った。
「胸がドキドキします」
「病院に行ってください。じゃ」
「ちょっ、まてまて!私の話を聞いてー!」
電話の相手は、親友のサキ。
何よと言いながら、私の話を聞いてくれる。
「サキ…いや、先生!さっきから胸がドキドキして止まりません!」
「重症ですね。何があったの?」
サキから別れた後の事を話した。
サキは、時々相づちを打ってくれる。
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