短編集―詩―②

じぶんらしく

今、気付いたよ。
女性らしい、とか、
男性らしい、とか、
意味のない世の中さ。
だって、そうだろ？

でも、
侮辱はいけないよね。
屈辱もいらないよね。
ひとの尊厳は、
大事だね。
忘れてる人って、
多いけどさ。

じぶんを誇ることはいいけど。
じぶんを過信しちゃいけないよね。
悟ることなんて、
誰も、できない。
不可能だから、そんなの。

じぶんらしくって
難しいし、
どれが自分か
わからなくて。
考え過ぎちゃうけどさ。
かなしいから。
人にばかり合わせるのは。
じぶんらしく、進むしか
結局できないよ。
自分の速度でしか
歩けないよ。
きついもん。

男性らしい、って、
何だろね。
女性らしい、って、
何だろね。
ねえ、ボクは
こだわり過ぎなんだよ。
ねえ、一部の人はさ、
外見で見るさ。
当たり前で泣けてくるけど。

ほっといてて
いいんだよね。
人を傷つけてることに
気付けない奴らなんかさ。

だから、今のままで。
じぶんらしく、歩んでたら。
それで、それだけで、
充分なんだ。
大丈夫なんだ。
そうだろ？