第一章 意識するココロ

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第一章 意識するココロ

……今日も、雨が降っている…… まったく、ついてないよ…… 晴れだった昨日は傘を持ってきて、今日は…忘れてきてしまった…… ゴロゴロ… なんだよ?! 雷まで鳴ってるじゃんかぁ~ 第一章 意識するココロ 俺の名前は矢橋一(ヤハシハジメ) 田舎で育った俺は、ガキの頃からなぜか田舎臭いのが苦手な都会っ子みたいな子供で、例えば……土を触ったりすることや、虫を触ったりすることは無理だった!(正直今もだけど…) だから砂場で泥んこになって遊んだことはない! もちろん昆虫採集なんか気持ち悪くてやったことなんてない! というかやりたくない!! そのくらい田舎の子供がしそうな事を俺はやらなかった…! だからと言って育ったその田舎が嫌いかどうかと聞かれると、嫌いではなかった…! 山や川……夏の夜に鳴く虫たちの大合唱なんか特に大好きで、家の縁側に座って聞いていたりもした!(虫嫌いなくせに……) まぁ要は“変わった少年”だったというわけだ! でも、…一番好きだったものは、そんな大好きな田舎の風景に似合う“1人の女の子”がいたという事だったのかもしれない……
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