第一章 意識するココロ

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小学校と中学校は強制的に決められた学校に通うことになっていて、その女の子とも中学三年までは一緒に同じ教室で過ごしていた! 彼女の名前は“菅部加奈”(スガベカナ) 初めて彼女を意識して見るようになったのは…小六の夏休みだったと思う…! 水泳記録会という行事が夏休みの中にあって、小学生の中高学年はそれまで練習してきた成果をその日に発揮するのだ! 俺も記録会の中にある男子100mリレーのアンカーに選ばれて、夏休みに入ってからは土日以外はほぼ毎日練習をしに学校のプールに通っていた! 彼女も泳ぎが得意で、水泳記録会では女子50m自由形という種目に出ることが決まっていた! だから練習の時は毎日のように顔を合わせていて、俺はいつも彼女の泳ぎを眺めていた…! それは本当に綺麗なクロールで、早さもかなりあって、食い付くように見入ってしまうほどだった!
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