第一章 意識するココロ

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「菅部って、かなり泳ぎ上手いよなぁ~」 同級生であって幼稚園からの幼なじみの“平岡篤志”(ヒラオカアツシ)が俺の耳元にそう言ってきた! 「あぁ……かなり綺麗な泳ぎ方するよなぁ」 彼女の泳ぎ方を見入っていた俺を見て、篤志が… 「おっ?、ハジメくんもしかして菅部のことぉ~?!」 ニヤニヤしながら言ってきた! 「べ、別にそんなんじゃねぇ~よ!」 否定しながらもなお、彼女の泳ぎを眺め続けていた…! 無事に50m泳ぎきった彼女は同じように水泳記録会に出場する友達の女子と話をしていた! 綺麗な泳ぎをする彼女に……俺はいつの間にか惹かれていたのだった! いくら同級生で、田舎の学校でクラスがないからと言ってもなかなか2人きりで話す…なんてことは今までに指で数えれるほどでしかなくて、ほぼ誰かが必ず1人一緒に混ざった状態が多かった…! それまで別に彼女のことを気にしていなかった俺も、それが普通だったから、急に彼女のことを意識するようになって、一緒に話す時も何かと緊張してしまっていた…! そんなある日の午後……
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